グリーン・ナノ放射光分析評価拠点は、文部科学省の平成21年度第2次補正予算において、「成長戦略への布石」である「環境・エネルギー技術への挑戦」の一環として設立された「低炭素社会構築に向けた研究基盤ネットワークの整備」事業において、「グリーン・ナノテクノロジー」に関する優れた研究成果・技術の実用化の加速を目的として設立されたサテライト拠点の一つです。事業の詳細は「低炭素研究ネットワーク」のホームページをご覧下さい。
本拠点は、大型放射光施設SPring-8内に構築するナノ領域の原子・分子・電子レベルの放射光分析計測手段を提供する最先端ナノ計測プラットフォームです。低炭素社会に資する新しい材料開発において、材料内で起こる反応を正確に把握し、その結果から材料を“デザイン”することは非常に重要であり、このためにはナノ領域での構造、電子状態等の評価・制御が不可欠です。高輝度ナノサイズX線ビームを活用した世界最強の分析計測手法により、新エネルギー源開発、エネルギー消費節減、温室効果ガス削減などに関連する分野の研究開発を促進します。
グリーン・ナノテクノロジー開発には、物質・材料のナノ領域での原子・分子レベルの構造、電子状態、組成の評価及び制御が必要不可欠であり、これらを可能にする放射光利用先端計測装置のナノビーム化による高度化を推進します。
ナノサイズX線ビームを用いると非晶質ナノ粒子1粒の化学状態や均一・不均一粒子の構造ダイナミクスを可視化できます。このようなナノビームを安定に利用可能とする計測技術を備えています。
他の拠点とも連携し、ナノビームという有効なツールを提供することで、新しい電池材料開発、高効率触媒開発、環境物質・土壌汚染除去物質内の微量汚染物質の同定等が可能になると期待されます。
本事業で整備された共用設備は、SPring-8の共同利用可能なビームラインであり、課題申請などの手続きを行い、採択されれば、誰でも利用することができます。